自分の髪は絡まりやすく指通りが悪いと感じている人はいませんか?
複雑な絡まり方をしているとなかなか解くことができないのでストレスになりますよね。
絡まりを無くすためにも絡まってしまう原因をしっかりと知りましょう。
今回は髪が絡まる原因を詳しくご説明すると共に、絡まった時の対処法や絡まりにくくする方法をあわせてご紹介します。
髪の絡まりを招く4つの原因
朝にブラッシングをしたはずなのに、気が付いたら髪が絡まっていたという経験があるかと思いますが、髪が絡まってしまうのは以下のことが原因だと言われています。
- キューティクルが傷んでいる
- 髪に必要な栄養が不足している
- 毛穴に汚れが詰まっている
- 髪や頭皮が乾燥している
この章では髪が絡まる原因を詳しくご説明します。
キューティクルが傷んでいる
髪の表面部分をキューティクルと呼ぶのですが、この部分が傷んでいると髪同士が引っかかり絡まりやすくなります。
キューティクルは上の画像のように髪の根元から毛先に向かってウロコ状に重なっています。健康な髪はキューティクルが閉じているので、紫外線やホコリなどの外的刺激から髪を守り内部の栄養や水分の流出を防ぐ役割をしています。
しかし、何らかのダメージを受けるとキューティクルが開いてしまうため髪同士が引っかかってしまうのです。
キューティクルにダメージを与える原因は一つだけではないので、代表的な原因を5つご紹介します。
髪が細くて柔らかい
細くて柔らかい髪は絡まりやすいと言われています。
キューティクルは通常6~8枚が層になっているのですが、細くて柔らかい髪は層の枚数が少なく薄いためキューティクルのキメが弱いのです。
そのため、細くて柔らかい髪は他の髪質よりもキューティクルが傷つきやすくなっています。
熱によるダメージ
キューティクルはドライヤーやヘアアイロンなどの熱によって傷んでしまいます。
そもそも髪は「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質でできているのですが、たんぱく質は高温になると構造が変化するので髪の内部に空洞ができてしまうのです。
すると髪の弾力やツヤが失われるのでごわつきが目立つようになってしまいます。
濡れた髪にヘアアイロンやコテを使うと、髪内部の水分が一気に蒸発して乾燥に繋がる恐れがあるので、濡れた髪には使わないようにしてください。
また、ドライヤーの風をキューティクルの向きとは逆の下から当ててしまうと、キューティクルが剥がれてしまう場合があるので、熱だけではなく使い方も気を付けましょう。
髪を濡れたまま放置している
髪が濡れるとキューティクルが開く性質があるので、洗髪後に髪を乾かさずに濡れた状態で放置しているとダメージを受けやすくなります。
髪が濡れているとキューティクルは開いたままです。開いたままだと髪内部の栄養や水分が流れ出てしまうので、髪の内部から乾燥してしまい髪がパサパサになってしまう恐れがあります。
乾燥した髪はきつく絡まりやすいので解きにくくなってしまいます。
また、キューティクルが開いている髪は刺激に弱く傷みやすいので、摩擦を発生させないようにしましょう。
「ドライヤーの熱は髪を傷めるから」という理由で自然乾燥をする人も稀にいますが、ドライヤーの熱よりも自然乾燥の方が髪にダメージを与えてしまうので必ずドライヤーで乾かすようにしてください。
タオルでゴシゴシと拭いている
洗髪後にタオルで髪をゴシゴシと力強く拭いている人が多いかと思いますが、この拭き方では髪同士が擦れ合うので摩擦が生じてしまいます。
上述のとおり洗髪後の濡れた髪は非常にデリケートなので、タオルドライが雑だとキューティクルを傷めてしまいます。
ヘアカラーやパーマ
ヘアカラーやパーマは専用の薬剤を髪に付けてケラチンを一度壊してから再結合することで髪を変化させるのですが、髪の主成分であるケラチンを壊しているのでダメージを受けてしまいます。
特にブリーチはケラチンを根こそぎ落としてしまうので、普段のヘアカラーよりもダメージが大きいです。
施術後はキューティクルが開いているため、普段よりもダメージを受けやすいので気を付けてください。
栄養不足
食生活が偏っていたり栄養が不足していたりすると、体だけではなく髪にも影響を及ぼしてしまいます。
髪が伸びてからうねったりくせがついたりすると思っている人は多いかと思いますが、実は頭皮に出てくる前に決まります。
頭皮で髪が作られるときに髪の成長に必要な栄養が不足していると細くて弱々しい髪が生えやすくなってしまうのです。
毛穴に汚れが詰まっている
頭皮の毛穴に皮脂や汗などの汚れが詰まると、これから生えてくる髪に影響してしまいます。
シャンプーやトリートメント、皮脂が頭皮に残っていると毛穴に詰まり毛穴を塞いでしまいます。毛穴は通常円形なので真っすぐな髪が生えやすくなりますが、塞がると変形して歪んでしまいうねた髪が生えやすくなってしまうのです。
また、毛穴詰まりは血行不良を招く場合もあるので気を付けましょう。
体内の栄養や酸素は血管を通り血液と一緒に運ばれているため、血行不良になってしまうと栄養を十分に届けることができなくなってしまいます。
そのため、栄養を十分に摂取していたとしても血行不良では健康な髪を作ることができません。
乾燥
髪が乾燥するとパサパサになったり静電気が発生しやすくなったりします。
静電気は放電する瞬間に熱が発生するので髪にダメージを与えます。
乾燥の要因はエアコンや暖房器具などの風、紫外線、気候、トリートメント不足などが考えられます。
また、頭皮が乾燥すると血流が悪くなる場合もあります。
髪が絡まった時の対処法
髪が絡まった時、どのように解いていますか?
絡まった部分を引っ張り力任せに解いている人もいるかと思いますが、絡まっている髪は傷んでいる可能性が高いので無理やり解くと切れ毛や枝毛になりかねません。
そのため、無理やり解こうとせずにゆっくりと解いていきましょう。髪の滑りを良くするためにも指にヘアオイルを付けることをオススメします。
複雑な絡まり方をしていて自分で解くことができないという場合は、美容室へ行き美容師さんに解いてもらうか絡まった部分を切ってもらいましょう。
自分で切っても良いですが、セルフカットだと仕上がりが不自然になる可能性があるのでカットのプロである美容師さんに頼んだほうが良いと思います。
髪を絡まりにくくするための方法8選
この章では髪を絡まりにくくするための方法を8つご紹介します。
今日から実践できるものばかりなので、是非試してみてください。
こまめにブラッシングをする
ブラッシングには髪の絡まりを解く効果があるので、朝起きた時や日中、洗髪前、ドライヤー後などこまめにブラッシングをするようにしましょう。
素早く髪を梳かすとキューティクルが剥がれる恐れがあるので、ゆっくりと柔しく梳かしてください。
また、根元から一気に梳かすと髪が引っかかり抜けてしまう場合があるので、毛先の方から少しずつ数回に分けて梳かしましょう。
プラスチックのくしやブラシは静電気が発生しやすいので、静電気が発生しにくい木製のくしや豚毛のブラシをオススメします。
しっかりと予洗いをする
シャンプーを付ける前にお湯を使いしっかりと予洗いをしましょう。
頭皮や髪に付着したホコリや皮脂、汗などの汚れはお湯だけで8割ほど落とすことができます。
また、頭全体をしっかりと濡らすことでシャンプーの泡立ちが良くなります。
予洗いの際にお湯の温度が40度以上の高温だと皮脂を根こそぎ落としてしまうので、髪や頭皮にダメージを与えかねません。頭皮や髪を守るためにも体温よりも少し高い38度ほどのぬるま湯で洗うようにしましょう。
髪に優しいシャンプーを使う
髪に負担をかけないためにも、髪を優しく洗うことができるシャンプーを使いましょう。
シャンプーは配合されている成分によって洗浄力(汚れを落とす力)が異なるので効果や洗い上がりなどが違います。
洗浄力が強いと汚れをしっかりと落とすことができますが、汚れと一緒に頭皮を保湿するために必要な皮脂まで落としてしまい頭皮トラブルを招く場合があります。洗浄力が強いシャンプーのことを高級アルコール系シャンプーといい、主成分にはラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムが使われています。
洗浄力が強すぎると髪に負担がかかってしまうので、使っている人は頭皮や髪を優しく洗うことができるシャンプーに替えましょう。
オススメなのが主成分にアミノ酸を使用しているアミノ酸シャンプーです。
アミノ酸は髪の主成分であるたんぱく質の元となる成分なので負担をかけることなく優しく洗うことができます。アミノ酸シャンプーの詳しい成分や効果は以下の記事でご紹介しているので是非ご覧ください。

コラーゲンやヒアルロン酸、ケラチンなどの成分は髪のハリやコシを高める作用があるので、髪のハリやコシで悩んでいる人はこれらの成分が配合されているシャンプーを選んでください。
選ぶべきシャンプーの特徴をご紹介しましたが、髪質によって合う合わないはあるのでどのようなシャンプーを使うべきなのか美容師さんに相談してみましょう。
トリートメントをする
トリートメントを使ってヘアケアをしましょう。
トリートメントには洗い流すタイプ(インバストリートメント)と洗い流さないタイプ(アウトバストリートメント)の2種類があり、使うタイミングや効果がそれぞれ異なります。
洗い流すタイプのトリートメントはシャンプー後の濡れた髪に使用します。
髪内部を補修する成分が含まれているので、内部まで浸透させるためにも少し時間を置きましょう。油分が毛穴に詰まる恐れがあるので頭皮には付けず、毛先から髪の中間部分だけ付ける等にしてください。
一方、洗い流さないタイプのトリートメントとはヘアオイルやヘアミルクのことを言い、タオルドライ後の髪や乾いた髪に使用します。
髪の表面を覆うためドライヤー前に付けるとドライヤーの熱から守ることができます。また、保湿力が高いので髪のパサつきを軽減させくし通りを良くしてくれます。
洗い流すタイプは髪の内側、洗い流さないタイプは髪の外側に働きかけます。
髪をきちんと乾かす
キューティクルを整えるためにも濡れたまま放置せずにドライヤーを使って髪を乾かしましょう。
キューティクルが開いている時間を短くするためにも、洗髪後すぐに乾かすようにしてください。
そのためには洗髪後のタオルドライが重要になります。しっかりと水分を取ることでドライヤーを使う時間を短くすることができます。
髪をゴシゴシと拭くと摩擦が生じてダメージを受けてしまうので、タオルで髪をはさんでパンパンと優しく叩くようにして水分を取りましょう。
ドライヤーはキューティクルの向き(頭頂部から下に向かって)に当ててください。温風で全体を乾かし最後に冷風を当てるとキューティクルを引き締めることができます。また、冷風を当てると髪が冷えるので乾いていない箇所が分かりやすくなります。
ナイトキャップを被る
睡眠中の寝返りは自力で止めることはできないので、ナイトキャップを被って対策をしましょう。
ナイトキャップの中に髪を収めるので、睡眠中に発生する摩擦を軽減させることができます。
ナイトキャップを持っていない場合は、枕の上に柔らかくて手触りが良いタオルをのせたり髪に跡が付かない程度に緩く結んだりすることでも摩擦の軽減に効果的です。
ナイトキャップの効果については以下の記事に詳しく書いているのであわせてご覧ください。

紫外線対策をする
紫外線を浴びると髪にダメージを与えてしまうので、外出する際は必ず紫外線対策をしましょう。
肌と同じ様にミルクタイプやジェルタイプの日焼け止めを塗ると髪がべたついてしまうので、髪にはスプレータイプの日焼け止めを使ってください。
また、ヘアオイルも髪の表面を覆うので紫外線対策に効果的です。
紫外線による髪への影響や対策方法については以下の記事に詳しく書いているので是非ご覧ください。

栄養バランスを考えた食事をとる
健康的な髪を手に入れるためにも、食事の栄養バランスを考えましょう。
髪はたんぱく質から作られているのでたんぱく質が多く含まれた食材をたくさん摂取すれば良いと思っている人もいるかと思いますが、実はたんぱく質だけ摂取しても健康的な髪を作ることはできません。
健康的な髪を作るためにはビタミンや亜鉛、ミネラルなど他の栄養素のサポートが必要なので、たんぱく質だけでなく他の栄養素と一緒にバランス良く摂取しましょう。
多忙で食事をとる時間が無かったり好き嫌いがあったりすると栄養を十分に摂取することができないので、このような場合は食事からではなくサプリメントでの栄養摂取をオススメします。
髪に必要な栄養素やそれが含まれた食材については以下の記事で詳しく書いているので是非ご覧ください。

まとめ
髪が絡まってしまう原因は分かりましたでしょうか?
髪や頭皮が以下のような状態だと絡まりやすくなってしまいます。
- キューティクルが傷んでいる
- 髪に必要な栄養が不足している
- 毛穴に汚れが詰まっている
- 乾燥している
絡まった部分を無理やり解くと枝毛や切れ毛になる可能性が高いので、絡まった場合は焦らずにゆっくりと解きましょう。
髪が絡まりやすい人は絡みにくくするための方法を試してみてください。
今日から絡まりのないサラサラな髪を目指しましょう。