「髪がごわつく」「まとまらず広がってしまう」「巻いてもすぐにとれてしまう」と悩んでいる方はいませんか?
もしかしたらあなたの髪は”硬い”のかもしれません。
髪が硬いと言われてもどのような状態のことを指すのか分からないですよね。
今回は硬い髪質の特徴や要因をご説明すると共に、硬い髪を柔らかくする方法もご紹介します。
髪が「硬い」ってどんな状態?
硬い髪とは一本いっぽんが太くてしっかりとしている髪質のことで、下記のような特徴があります。
- ツヤが出やすく美しい髪になりやすい
- ドライヤーや紫外線などによるダメージを受けにくい
- 髪がまとまりにくく広がりやすい
- ヘアカラーやパーマ液などが浸透しにくい(染まりにくい)
このようにメリットもあればデメリットもあります。
なぜ髪が硬くなったのか気になりますよね。
この章では髪が硬くなる要因をご紹介していきます。
キューティクルが厚いと髪が硬くなる
髪の硬さはキューティクルの厚さとコルテックスの密度で決まります。
キューティクルとは髪の表面を覆い内部を守る働きをしている組織のことで、目視では確認することができませんが根元から毛先に向かって硬いたんぱく質がウロコ状に重なっています。
一枚一枚が層になっており、この層が厚ければ厚いほど髪は硬くなります。
さらにコルテックス(髪の大部分を占める層のことで、たんぱく質や脂質。、水分などが含まれている組織)は髪の太さに影響しており、コルテックスの密度が高いと太くて丈夫な髪になるのです。
髪が硬くなる要因
生まれてからずっと髪が硬い方もいれば途中から硬くなる方もいます。
生まれてからずっと硬い場合は遺伝。途中から硬くなった場合は食事や髪へのダメージが要因だと考えられます。
3つの要因を詳しくご紹介いたします。
遺伝
親から容姿が遺伝するように髪質も遺伝することがあります。
そのため、母親または父親の髪が硬い場合は遺伝が要因と考えられます。
食事
髪はケラチンというたんぱく質で構成されています。
髪に必要な栄養は食事から吸収されるので、高たんぱくな物ばかり摂取するとコルテックスが太ってしまい髪が硬くなる場合があります。
乾燥
髪内部の水分が不足すると、髪がパサついて硬くなります。
内部の水分量が減る原因はたくさんありますが、中でも多くの人がやってしまいがちなのがドライヤーで乾かさず髪を濡れたまま放置する(自然乾燥)こと。
実はキューティクルは濡れると開き乾かすと閉じる性質があります。
濡れたまま放置するとキューティクルはずっと開いたままになってしまうので、髪内部の水分の蒸発を抑制できず乾燥を招いてしまうのです。
また、カラーやパーマを高頻度で行うとキューティクルがダメージを受けるため乾燥に繋がります。
ドライヤーやヘアアイロンの熱
ドライヤーやヘアアイロンの温度も原因の一つです。
食事の項目でご説明したように髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されています。実はたんぱく質は熱を受けると固まってしまうのです。
この現象のことを「タンパク変性」と言います。
卵でイメージすると分かりやすく、お湯や火などで熱を与えると白身や君が固まりパサパサになりますよね。この卵と同じ現象が髪にも起こるのです。
髪を柔らかくする方法
遺伝的要素が強い場合は髪を柔らかくする(髪質を変える)ことは難しいです。
ダメージで硬くなった場合も同様ですが、髪を柔らかくするというよりもこれ以上硬くしないよう意識しましょう。
この章では対策方法をご紹介します。
シャンプーの見直し
シャンプーの洗浄力(汚れを落とす力)は配合されている成分によって異なります。
洗浄力が強いと汚れをしっかり落とすことができますが、髪や頭皮の潤いを保つために必要な皮脂まで取り除いてしまうので乾燥する恐れがあります。
そのため、洗浄力が強いシャンプーを使っている場合は、優しい洗浄力のシャンプーに替えましょう。
特にオススメなのがアミノ酸シャンプー。
アミノ酸シャンプーは洗浄力が優しいだけでなく保湿力も優れているので乾燥を防ぐことが期待できます。
アミノ酸系洗浄成分は「ココイル〇〇」や「ラウロイル〇〇」という名称なので、シャンプーを選ぶ際はボトルに記載されている成分表を確認してください。
トリートメントで保湿をしよう
トリートメントには保湿成分が配合されているので、シャンプー後に塗布して髪を保湿してください。
また、ダメージ補修成分も配合されているので熱や紫外線などで傷んだ髪を補修する働きもしてくれます。
髪へのダメージを極力減らす
ダメージで硬くなることがあるので、髪へのダメージを極力減らすことを心がけてください。
設定温度は低めに
ドライヤーやヘアアイロンの温度は高ければ高いほどダメージを与えてしまうので、設定温度を低めにしましょう。
しっかりとタオルドライをする
ドライヤーの当てすぎも乾燥を招くので、ドライヤーの時間を短縮させましょう。
時短のために重要なのはタオルドライ。洗髪後に髪や頭皮についた水分をタオルでしっかりと拭き取ることで乾かす時間を短くすることができます。
この時にタオルでゴシゴシと拭くと摩擦が起こりキューティクルが剥がれてしまう恐れがあるので、ゴシゴシと擦るのではなくタオルで髪を包み優しくポンポンと抑えるようにして水分を拭き取ってください。
ヘアオイルやヘアミルクをつける
ドライヤーの熱から髪を守るためにも、ドライヤー前にヘアオイルまたはヘアミルクを馴染ませましょう。
ヘアオイルやヘアミルクを馴染ませることで髪の表面がコーティングされるため、ドライヤーの熱から守ったり水分の蒸発を防ぐ働きをしてくれます。
また、外出前の乾いた髪につけることで紫外線や空気の乾燥から守ることもできます。
まとめ
髪が硬くなる仕組みや要因などはわかりましたでしょうか?
両親からの遺伝で生まれつき髪が硬い方もいれば、柔らかかった髪がダメージなどで硬くなることもあります。
硬い髪を完璧に柔らかくするのは難しいので、これ以上硬くしないように以下のことを試してください。
- 洗浄力が優しいシャンプーを使う
- トリートメントで保湿・補修する
- ドライヤーの温度を下げる
- ドライヤーの時間を短縮する