湿気で髪が広がりやすい・うねりやすくて悩んでいる方はいませんか?
湿気だけが原因と思われがちですが、実はあなたの髪の状態が原因の一つという場合もあります。
それがどのような状態か知ることで湿気を受けにくくするための対策をすることができます。
今回は湿気で髪がボサボサになってしまう仕組みをご説明すると共に、湿気の影響を受けにくくするための方法と外出時に髪が広がった場合の応急処置方法をご紹介します。
湿気で髪が広がる・うねる仕組みと原因
湿気で髪が広がったりうねったりするのは、空気中の水分が髪の内部に入り込み膨張することで起こります。
キューティクルのダメージや髪質によって水分が入り込みやすくなるのです。
そもそもキューティクルとは髪を覆っている部分のことで、根元から毛先にかけてウロコ状に重なっています。
髪内部の水分や栄養分を閉じ込めたり空気中の水分が入り込むのを防ぐバリアのような役割を担っています。
しかしキューティクルが(ヘアアイロンの熱、髪や枕との摩擦など)でダメージを受けるとウロコが剥がれたりめくれたりして上の画像のようになってしまいます。
キューティクルが開くと内部の水分や栄養分が流れ出てしまい髪が乾燥することも。
乾燥していると更に水分を取り込みやすくなるので、湿気が多い日は過剰に取り込まれてしまい影響を受けてしまうのです。
水分を取り込みやすい髪質のことを吸水毛といいます。髪一本一本が細くてキューティクルの層が薄いので、水分が髪の内部まで浸透しやすくなっています。
湿気に負けない髪にする
雨の日に髪がボサボサになるのは湿気だけでなく髪も原因の一つであるということが分かったので、髪を改善していきましょう。
湿気に負けないために行ってほしいことを4つご紹介します。
トリートメントをしっかりと浸透させる
トリートメントにはダメージ補修や保湿成分が配合されているので、髪に栄養を与える・乾燥を防ぐことができます。
しかし、しっかりと浸透させないと効果はでないので、髪の内側に浸透させる方法を紹介します。
①髪を絞って水気をとる
水分がたくさんついた髪にトリートメントを塗布しても、トリートメントが薄まり浸透しにくくなるので、トリートメントを付ける前は手で髪を絞って水気をとりましょう。
タオルで拭くのもOKです。
②目の粗いくしでとかして髪全体に行き渡らせる
トリートメントはダメージを受けやすい毛先から中間にかけて塗布してから、目の粗いくしでとかして全体に行き渡らせます。
髪にまんべんなくつけたからとかす必要はないんじゃないか?と思うかもしれませんが、濡れた髪は束になっているので全体に塗布したつもりでも表面にしか付いていないということもあります。
くしでとかすことで束の内側までまんべんなく行き渡らせることができるのです。
目が細かいと髪が引っかかりやすいので目の粗いくしをオススメしています。
③髪を揉み込み時間を置く
しっかりと浸透させるために髪を優しく揉み込み少し時間を置きましょう。
商品によって時間は異なるので、パッケージに記載されている使用方法をよく読み守るようにしてください。
④隅々までしっかりとすすぐ
すすぎ残しがあると頭皮にかゆみや炎症がおこる場合があるので、すすぎ残しが無いように隅々まで洗い流してください。
ヌルっとした感触が無くなるまですすいでください。
ドライヤーで乾かす
お風呂から上がったらドライヤーで素早く乾かしましょう。
濡れている髪はキューティクルが開きっぱなしになるので、一番デリケートな状態。
乾かさずに寝ると枕や布団と摩擦が生じ、キューティクルが剥がれてしまうことも。
ドライヤーで乾かすと閉じる(整える)のでお風呂を上がったらすぐにドライヤーで乾かしましょう。
乾かす時のポイントは根元から乾かすことです。
根元に水分が残っていると再び水分を吸って広がりやうねりを招く恐れがあるので、髪を持ち上げて根元からしっかり乾かしましょう。
しかし、一箇所に集中して当てると熱ダメージを受けてしまうので、ドライヤーを左右に振って熱を分散させながら乾かすようにしてください。
ムラなく全体が乾いたら冷風モードに切り替えます。髪に冷風を当てることでキューティクルを引き締めることができます。
ヘアオイルを付ける
ヘアオイルには油分が配合されているので髪の表面がコーティングされて水分の侵入や流出が防ぐ働きをします。
熱ダメージやドライヤーによる乾燥から守るためにドライヤー前や後に髪に馴染ませましょう。
お出かけ前に付けると髪の広がりを予防できます。
しかし、たくさんつけてしまうと髪がベトベトしてしまうので、自分の毛量に合わせて付けましょう。
縮毛矯正
どんな対策をしても湿気に負けてしまう、髪がボサボサになるのが嫌だという方には縮毛矯正をオススメします。
縮毛矯正とは専用の薬剤とアイロンの熱によって髪をストレートにする方法で、クセやうねりを抑えてまとまりやすくなります。
さらに、縮毛矯正をすることで髪内部の水分を保持する機能の弱さを補うことができると言われています。
美容院でできるので是非試してみてください。
外出時の応急処置方法
外出時に一時的に広がりを抑える方法をご紹介します。
ブラッシングをする
ブラッシングには髪の絡まりを解くだけではなく余計な水分を飛ばす効果もあるので、水分を飛ばすようにブラッシングをしましょう。
コンパクトなブラシを持ち歩くことをオススメします。
ハンドクリームをつける
ヘアオイルの代用品としてハンドクリームを使います。
手に出してそのまま付けるとだまになってしまうので、手のひらで伸ばしてから付けるようにしてください。
まとめ
雨の日に髪が広がったりうねったりするのは湿気だけでなくキューティクルのダメージも原因の一つです。
髪の表面を覆っているキューティクルがダメージを受けて剥がれたり開いたりすると内部に水分を取り込みやすくなってしまうのです。
これを防ぐためには日々のヘアケアが重要になるので、以下のことを毎日行ってみてください。
- トリートメントを髪の内部まで浸透させる
- ドライヤーで根元から乾かす
- ドライヤー前や後、お出かけ前にヘアオイルを馴染ませる
- 縮毛矯正をかける
これを継続して湿気に負けない髪にしましょう。