みなさんは朝シャンをしたことはありますか?
朝シャンとは「朝にシャンプーをする」という意味の言葉です。
毎日朝シャンをする人もいれば、夜にお風呂に入るのが面倒くさい時や朝さっぱりとしたいときだけするという人もいるかと思います。
朝シャンには眠気を覚まして気分をスッキリさせる効果がありますが、その反面頭皮に負担をかけてしまう恐れがあるのです。
そのため、朝シャンはあまりオススメできません。
今回は朝シャンのメリットとデメリットを詳しくご紹介します。
4つのメリット
朝シャンをオススメできないと言いましたが、決して全てが悪いというわけではありません。
この章では朝シャンのメリットを4つご紹介します。
気分がスッキリする
朝シャンをすると眠気が覚めて、気分がスッキリします。
人の体には体内環境を整える働きをする交感神経(昼間活動しているときに働く神経)と副交感神経(睡眠中に働く神経)という自律神経が存在しており、片方の神経が働くともう片方の神経が抑制されることでバランスが保たれています。
寝起きの段階では副交感神経が優位の状態なのでぼーっとしてしまいますが、温かいシャワーを浴びると体温や心拍数が上がり交感神経にスイッチが入ります。
すると体や脳が活動し始め、眠気が覚めて気分がスッキリとするのです。
血行促進効果がある
温かいシャワーを浴びると皮膚の毛細血管が広がるので血行を促すことが期待できます。
また、血行が良くなると代謝が上がりエネルギー消費が活発になるのでダイエット効果も期待することができます。
体臭を予防する
朝シャンをすることで体臭や汗の臭いを予防することができます。
汗をたくさんかくと汗臭くなると思われがちですが、実は汗は無臭なのです。汗が皮脂や垢などの雑菌を混ぜることで嫌な臭いが発生してしまいます。
人は睡眠中にコップ一杯分程の汗をかくと言われているので、日中に嫌な臭いを発生させる恐れがあります。
そのため、朝にシャワーを浴びて就寝時にかいた汗を洗い流すことで臭いの発生を防ぐことができます。
さらにシャンプーやボディーソープを使うことで日中に良い匂いをまとうことができます。
頑固な寝癖を直すことができる
寝癖がひどいと髪の根元からぱっくりと分かれていたり逆立っていたりすることがあるかと思いますが、この様な寝癖は軽く濡らすだけでは直すことができません。
朝シャンをして髪を全部濡らした方が手際よく直すことができます。
2つのデメリット
この章では朝シャンのデメリットを4つご紹介します。
紫外線によるダメージを受けやすくなる
出かける前に洗髪をすると紫外線が直接当たってしまいダメージを受けやすくなります。
皮脂は汚いものと思われがちですが、実は紫外線やホコリなどの外的刺激から頭皮を守る役割をしています。
そのため常に適量の皮脂がなくてはいけないのですが、朝にシャンプーで頭を洗うとシャンプーの成分によって皮脂が洗い落とされてしまうのです。
頭皮を守るものが無いまま外出をすると頭皮に紫外線が当たり、皮膚に入り込み毛母細胞(髪を成長させるための細胞)を傷付けてしまいます。
毛母細胞が傷つくとヘアサイクル(髪が成長して生え変わる周期)が乱れてしまい、抜け毛や薄毛に繋がってしまうのです。
また、皮脂が少ないと頭皮が乾燥してフケが発生する恐れもあります。
髪の成長を妨げる
一日の汚れをそのままにして寝ると頭皮トラブルを招き髪の成長を妨げてしまう恐れがあります。
皮脂を長時間放置すると酸化して固まってしまい過酸化脂質(油の塊のようなもの)に変化します。
これが毛穴に詰まると毛穴の中で炎症がおこり毛母細胞や毛乳頭などの髪の成長に関係している細胞にダメージを与えてしまうことで髪の成長が妨げられてしまうのです。
また、皮脂の参加は悪臭を発生させる原因でもあります。
寝具に雑菌が繁殖してしまう
頭に汚れが付いたまま寝てしまうと、寝具に雑菌が繁殖する恐れがあります。
寝具に繁殖してしまうと、顔や頭などの皮膚にも雑菌が付着してしまいニキビなどの肌トラブルを招きかねません。
洗浄不足やすすぎ残しが出てしまう
朝は出かけるまでの時間が限られており慌ただしくなってしまうのでシャンプーが雑になりやすく、洗浄不足やすすぎ残しが出てしまう可能性が高いです。
頭皮に汚れやシャンプーが残ったままではニキビや炎症などの頭皮トラブルに繋がってしまうのです。
シャンプーをするなら夜!朝シャンをする場合の注意点
頭皮に負担をかける可能性があるので朝シャンはオススメできません。
その日に付着した汚れはその日のうちに落とすべきなので、シャンプーは夜にしましょう。
しかし、中には頭皮に負担をかけると分かっていてもどうしても朝シャンが良いという人もいるかと思います。その場合は以下の点を注意しましょう。
- 時間に余裕を持つ
- 帽子を被る・日傘を差すなどの紫外線対策をする
- 乾燥を防ぐために頭皮用の美容液を使い保湿をする
また、シャンプーを使うと皮脂を落としすぎてしまう場合があるので、お湯だけで洗髪をする「湯シャン」をオススメします。
お湯で洗うことで皮脂が過度に取られすぎず、すすぎ残しなどを無くすことができます。
まとめ
朝シャンをオススメできない理由は分かりましたか?
朝シャンには寝癖を直したり気分をスッキリとさせるメリットがありますが、その一方で頭皮に負担をかけてしまうというデメリットがあります。
朝にシャンプーをすると皮脂が必要以上に洗い流されてしまい、頭皮を外的刺激から守れなくなってしまいます。すると紫外線によるダメージを直接受けてしまい抜け毛や薄毛に繋がってしまうのです。
また、夜に頭を洗わないと一日で分泌された皮脂や汗が放置されてしまい過酸化脂質に変化してしまいます。これが毛穴に詰まると毛穴の中で炎症がおこり髪の成長を妨げてしまう恐れがあるのです。
このようなことにならないためにもシャンプーは夜に済ませましょう。
頭を洗うタイミングによって頭皮の状態は変わってしまうので気を付けましょう。