高値なイメージのホワイトニングですが、近頃は若い子でもホワイトニングをしている方が増えています。
なぜかというと、歯科医院へ行かなくても美容クリニックやセルフホワイトニング専門店などでホワイトニングができるようになったからです。
しかし、歯科医院で受けるホワイトニングと歯科医院以外で受けるホワイトニングは施術方法や使用する薬剤が異なるため効果に大きな差が生じてしまいます。
今回はそれぞれのホワイトニング効果を詳しくご説明するとともに、歯の着色を防ぐ方法や良い歯科医院の選び方についてもご紹介していきます。
歯科医院で受けるホワイトニングの効果
歯科医院で受けるホワイトニングは、医療機関でしか取扱いが認められていない漂白成分の入った薬剤が使用されるため効果に期待ができます。
上図をご覧ください。ホワイトニング効果の一例として、現在の歯の色がA3.5である場合はA1まで色が上がると言われています。
また、歯科医院で受けることで施術前に検診や清掃を行ってくれるので綺麗な歯の状態でホワイトニングすることができます。
歯科医院で受けるホワイトニングは「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類があるため、それぞれ詳しくご説明します。
オフィスホワイトニングは即効性がある
オフィスホワイトニングは歯の表面を白くする方法で、一度の施術で色の変化を実感しやすいので白さの即効性を求めている方にお勧めです。
施術方法は歯の表面に専用の薬剤を塗布して照射していきます。自身が満足する色になるまで数回受ける方もいるため、施術回数には個人差があります。
しかし、歯磨きなどのケアを怠るとすぐに再着色してしまうので白さを長く持続させることは難しいです。
費用相場 | 15,000円~50,000円(歯科医院や使用する薬剤によって異なります) |
施術期間 | 一回につき、約30分~1時間(回数は人それぞれ) |
白さの持続性 | 3ヶ月~6ヶ月程度 |
保険の適用 | 保険適用外のため自費診療 |
施術対象外 | 妊娠中・授乳中の方、15歳未満の方 |
ホームホワイトニングは持続性がある
ホームホワイトニングは歯を内部から白くしていく方法なので、白さの持続性を求めている方にお勧めです。
ホームホワイトニングとは、自分の歯型に沿って作られたマウスピースと専用の薬剤を使って自身でホワイトニングケアしていく方法です。
歯磨き後、マウスピースに薬剤を注入して毎日30分~2時間ほど歯に装着させて使います。
薬剤を歯の内部に浸透させていくため即効性はありませんが、1~3ヶ月ほど毎日続けることで十分なホワイトニング効果が期待できます。(継続期間は自身が希望する色になるまでとお考えください)
費用相場 | 20,000円~40,000円(歯科医院や使用する薬剤によって異なります) |
処方される薬剤 | 一回につき、約2~4週間分の薬剤が処方される |
施術期間 | 毎日30分~2時間程の装着を、1~3カ月継続 |
白さの持続性 | マウスピースを装着しなくなってから6ヶ月~1年程 |
保険の適用 | 保険適用外のため自費診療 |
施術対象外 | 妊娠中・授乳中の方、15歳未満の方 |
デュアルホワイトニングは効果が一番優れている
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて同時に進める方法です。
白さの即効性と持続性を両方兼ね備えているのでホワイトニング効果は全体的に優れています。
手間と費用が掛かっても大丈夫という方にはデュアルホワイトニングをお勧めします。
費用相場 | 50,000円~80,000円(歯科医院や使用する薬剤によって異なります) |
処方される薬剤 | 一回につき、約2~4週間分の薬剤が処方される |
施術方法 | オフィスとホームの両立を、約1ヶ月 |
保険の適用 | 保険適用外のため自費診療 |
施術対象外 | 妊娠中・授乳中の方、15歳未満の方 |
歯科医院以外で行うホワイトニングの効果
最近は以下のような場所でもホワイトニングを取り扱っています。
- 美容クリニック(レーザー脱毛や整形など美容に特化したクリニック)
- デンタルエステ(治療は行わずに口周りや口腔を綺麗・健康にするエステ)
- セルフホワイトニング専門店
ホワイトニング効果の一例(上図)として、現在の歯の色がA3.5である場合はA3ほどの仕上がりとなります。
歯科が併設されている場合は通常の歯科医院と同じ扱いになりますが、併設されていない場合はホワイトニングの薬剤や機材が歯科医院のものと異なるため効果が低くなってしまうのです。
また、歯科医師以外の人または自分でホワイトニングを行うと歯に色ムラができてしまう可能性があります。
歯科医院以外でホワイトニングを行う際は、以下の事前確認をするといいでしょう。
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ホワイトニング効果を持続させるためのケアや注意点
ホワイトニングで歯が白くなったとしても、その後のケアを怠ってしまうと再着色してしまいます。
そうならないためにも、これからご紹介する白さを持続させるためのケアを心掛けましょう。
着色成分を多く含んだ飲食物を控える
合成着色料やポリフェノールは着色成分が多く含まれているため、たくさん飲食すると歯にステインが付着してしまいます。
ホワイトニングをしていても再着色は起こりうるので、以下を飲食する際は量や頻度を控えるようにしましょう。
ホワイトニング歯磨き粉を使用する
ホワイトニング歯磨き粉とは飲食物に含まれる着色成分が歯に沈着するのを抑制する成分が配合された歯磨き粉のことです。
歯が黄ばむのを防いでくれるため、毎食後の歯磨きに使用することをお勧めします。
定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらう
歯科医院で行うクリーニングは、歯に付着した歯垢や歯石、クリーニングによって落とせる程度のステインを除去してくれます。
3~6ヶ月に一度の頻度でクリーニングすることをお勧めします。
ホワイトニングを行う際の歯科医院の選び方
歯科医院によって使用する薬剤や機材、方針などは異なります。
自分に合った歯科医院で気持ちよくホワイトニングするためにも歯科医院選びは重要です。
そたのめ、歯科医院へ行く前にホームページや口コミサイトなどで評価をチェックしたり事前にお問い合わせをして以下のような点を確認したりするといいでしょう。
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まとめ
歯科医院で受けるホワイトニングは、医療機関でしか使用が認められていない漂白成分の入った薬剤を使用するため効果に期待ができます。
一方で、歯科医院以外で行うホワイトニングは使用される薬剤の成分が弱いため効果は低いです。
また、毎日のケアとしてホワイトニング歯磨き粉を使用することで、歯が黄ばむのを予防することができます。
ホワイトニングを行う際は自分に合った歯科医院を選んで、効果を持続させるためのケアをしっかり行いましょう。