普段は見えない部分だからと言ってかかとのひび割れを放置していませんか?
かかとがひび割れを起こしているとお泊りやお座敷のお店へ行ったときに恥をかいたり、ストッキングを履くときにかかとのひび割れに引っかかって伝線したりしてしまいます。
そうならないためにも、お肌をケアしているようにかかとのケアも心掛けましょう。
今回はかかとがひび割れを起こす3つの原因と5つの改善方法をご紹介します。
かかとがひび割れを起こす3つの原因
かかとのひび割れを改善するためにも、まずは原因を知りましょう。
この章ではかかとがひび割れを起こす3つの原因をご紹介します。
古い角質の滞り
顔や体の角質は28日間ほどを周期に新陳代謝(肌の生まれ変わり)を繰り返すのですが、かかとの角質は顔や体に比べて約10倍もの分厚さをしているので新陳代謝を起こすのに120日間ほどかかってしまいます。
つまり、かかとは新陳代謝の周期が遅いので古い角質が滞って「角化症(角質層が硬く分厚くなる状態)」を起こしやすいのです。
角化症を起こしたかかとはガサついてひび割れしやすい傾向があります。
このようにただでさえ古い角質が滞りやすいかかとですが、新陳代謝が乱れることによってさらに角化症を起こしやすくなってしまいます。
かかとの内部には分厚い皮下脂肪があり、その中には皮膚に栄養を届ける毛細血管が通っているのですが、走ったり激しい動きをしたりすると毛細血管が切れて栄養が行き届かないことがあります。
栄養が不足すると新陳代謝が乱れて角化症を起こしてしまいます。
また、冷えによって血流が悪くなったりリンパの流れが停滞してむくんだりすることでも新陳代謝は乱れてしまいます。
乾燥
かかとの乾燥を放置すると角化症を起こすのでひび割れを招いてしまいます。
人間の顔や体には皮脂を分泌する皮脂腺があり肌を保湿する働きをしているのですが、足裏には皮脂腺が存在しないため乾燥しやすいのです。
また、天候や季節によって空気が乾燥していたりエアコンや暖房器具を長時間使用したりすることでもかかとは乾燥してしまいます。
かかとが白くカサついている場合は乾燥していると言えます。
摩擦や圧迫
立っている時は足先に3割、かかとには7割の体重がかかっています。
立つことだけであれば特に問題はありませんが、全体重を受けながら以下のような摩擦や圧迫が生じるとかかとに負荷がかかるので角化症を起こしてしまいます。
- 裸足で激しい運動をする
- 靴のサイズが大きくて歩くたびに前後左右に擦れる
- 太ももを上げずに足裏を擦って歩く
- 靴や靴下、タイツなどが窮屈で足裏が圧迫される
ひび割れかかとを改善する5つの方法
足裏は全体重を支えたり歩いたりするので日々の負荷が大きい部分です。
お肌をケアしているように足裏もしっかりとケアして労わってあげましょう。
この章ではひび割れかかとの改善や角化症を防ぐ5つのケア方法をご紹介します。
足裏への負荷を軽減させる
足に摩擦や圧迫を生じさせないためにも、足先に適度なゆとりがあるサイズの靴を履きましょう。
サイズは合っているが横幅がしっくりこないという場合は靴紐や中敷きで調整することをオススメします。
また、普段から靴下を履いたりクッション性のある中敷きを入れたりするだけでも足裏への負荷を軽減することができます。
保湿クリームを塗る
顔や体に保湿クリームを塗ってケアしているように、かかとにも保湿クリームを塗って乾燥を防ぎましょう。
保湿クリームを塗るタイミングは、かかとの角質が水分を多く含んで保湿されている状態の入浴後がオススメです。
足裏に保湿クリームを塗ると歩く際に不快感があるので少ししか塗りたくないと思うかもしれませんが、かかとの角質は分厚いので少量では効果を成しません。ベタベタしすぎるくらいの量を取って、足裏を揉みこみながら塗りましょう。
また、かかとの保湿クリームは大きく分けて「ビタミン配合タイプ」と「尿素配合タイプ」があるのでそれぞれの効果をご紹介します。
出血や痛みを伴うほどのひび割れを起こしている方は、尿素配合タイプだと多少刺激が強いのでビタミン配合タイプの使用をオススメします。
足裏をマッサージする
足裏をマッサージすると血流や新陳代謝、リンパの流れを促す効果が得られるので、入浴時や保湿クリームを塗る時にできる足裏のマッサージ方法をご紹介します。
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足を温める
足が冷えると血行不良を起こしてしまうので、足裏をマッサージしたりスリッパやルームソックスを履いたりして足を温めましょう。
また寒い時期は、外出時に厚手の靴下やタイツを履く、睡眠時は湯たんぽや布団乾燥機を活用して布団を温めるなどして冷えから足を守りましょう。
皮膚科へ行く
角化症やひび割れもれっきとした皮膚トラブルなので、普段見えない部分だからと放置せずに皮膚科を受診しましょう。
専門の医師に相談することでより良い改善へと導いてくれることでしょう。
まとめ
かかとの角質はとても分厚いので古い角質が滞って「角化症」を起こしやすいです。角化症を起こす原因は他にも以下があげられます。
- 乾燥
- 足裏の摩擦や圧迫
- 栄養不足や血行不良による新陳代謝の乱れ
角化症を起こすとかかとのガサつきやひび割れを招いてしまうので、以下のケアを心掛けて足裏を労わってあげましょう。
- 靴のサイズを調整して足への負荷を軽減する
- 保湿クリームを塗る
- 足裏をマッサージする
- 足を温める
とはいえ、角化症やひび割れはれっきとした皮膚トラブルなので、まずは皮膚科へ行って医師に診てもらいましょう。