みなさんはスキンケアの正しい順番を知っていますか?
間違った順番で行うと肌に負担をかけたり、効果を十分に発揮できなかったりします。
スキンケアには正しい順番があり、それを正しく理解して毎日行うことで以下のような健康で綺麗な肌を保つことが出来ます。
- みずみずしく潤いがある
- 血色がよく透明感がある
- ハリと弾力がある
今回はスキンケアの正しい順番をご説明すると共に、アイテムの役割やスペシャルケアについてご紹介します。
スキンケアの正しい順番
スキンケアは朝と夜の1日2回行います。
使用するアイテムは同じもので大丈夫ですが、朝と夜ではスキンケアの目的が異なります。
この章では朝・夜のスキンケアの目的と順番をご説明します。
朝のスキンケアの目的と順番
朝のスキンケアは紫外線や乾燥、空気中の汚れなど日中に受けるさまざまな刺激から肌を守る目的があり、以下の順番で行います。
①洗顔
②化粧水
③美容液
④乳液
「朝は洗顔をしないほうが良い」「洗顔料を使わずに水だけで洗ったほうが良い」という情報を耳にしたことがあるかと思いますが、洗顔をしないと肌トラブルを招く恐れがあります。
なぜなら、寝ている間も皮脂や汗が分泌されているからです。
余分な皮脂が肌に残ると酸化してしまいニキビや毛穴の黒ずみの原因となります。
この皮脂汚れは水だけでは落としきれないので、朝も洗顔料を使用して洗顔をしましょう。
ただ朝は夜ほど肌が汚れていないので、肌に潤いを残すためにも洗浄力が弱く肌に優しい洗顔料がおすすめです。
夜のスキンケアの目的と順番
夜のスキンケアは日中に受けたダメージを修復することが目的となり、以下の順番で行います。
①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④美容液
⑤乳液
肌は日中に受けたダメージを夜に修復するため、保湿効果や美容効果が高いスペシャルケアは夜に行うことでより効果的に美肌を保つことができます。
基本のスキンケアの効果と方法
基本のスキンケアは「洗う」「潤す」「守る」の3つのステップがあります。
この3つのステップを毎日続けることで肌を健康に保つことができます。
この章では、3つのステップについてご紹介します。
洗う
何もしなくても汗や皮脂、角質、空気中のホコリ、花粉、排気などのさまざまな汚れが肌に蓄積されます。
これらの汚れを放置すると、雑菌の繁殖や皮脂が酸化するなどの肌トラブルの原因になり、健康な肌を作るターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が乱れてしまいます。
肌を清潔にするためにも、手を綺麗な状態にしてからクレンジングと洗顔で肌をしっかりと洗いましょう。
クレンジング
クレンジングはメイクを落とす効果があります。
化粧品には油分が多く含まれており水分と油分は混ざり合わない性質のため、水で洗い流すことができません。
しかし、クレンジング料に配合されている界面活性剤という成分は水分と油分を乳化させて混ぜ合わせる役割をするので、メイクを落とすことができます。
【クレンジング方法】
手に適量のクレンジングを取りメイクとなじませます。汚れが浮き上がったら、30~37度のぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。
洗顔
洗顔は肌の皮脂汚れや角質、ホコリなどを落とす効果があります。
【洗顔方法】
洗顔料は肌に負担をかけないためにも洗顔用の泡立てネットなどを使いしっかりと泡立てましょう。
皮脂の分泌が多いTゾーン(おでこ・鼻)から泡をのせていき、眉間や小鼻などの細かい部分も洗います。
洗顔料が肌に残ると肌荒れを招く恐れがあるので、30~37度のぬるま湯ですすぎ残しが無いよう丁寧に洗いましょう。
また、力の入れすぎや時間のかけすぎは肌に負担をかけてしまったり、必要な皮脂まで落としてしまったりするので気をつけましょう。
潤す
洗顔後の清潔な肌は皮脂が取り除かれた状態なので、化粧水や美容液を使って肌に潤いや栄養を与えましょう。
化粧水
化粧水は角質を柔らかくして水分と保湿成分を与えることで肌を整える役割があります。
また、美容液や乳液などが浸透しやすくなるように肌の土台作りとしての効果もあります。
化粧水の成分は一般的に80~90%が水で、残りは有効成分、保湿成分、防腐剤などが配合されています。
洗顔後は肌の水分が蒸発してしまうため、化粧水をたっぷりと使い水分を補給しましょう。
【化粧水の塗布方法】
適量の化粧水を手のひらに取り軽くおさえながらなじませます。肌を叩いてなじませている方もいるかと思いますが、肌に刺激を与えるとシミの原因になることもあるため気をつけましょう。
美容液
美容液は肌の悩みにア働きかけて改善をサポートする効果があります。
製品によって配合されている美容成分が異なるので、自分の肌の悩みや得たい効果などに合わせて選びましょう。
【美容液の塗布方法】
適量の美容液を手のひらにとり顔全体に美容液を伸ばしましょう。
守る
化粧水で肌に潤いを与えて美容液で栄養を与えた後に、乳液やクリームで肌を保護することで乾燥や外部の刺激から肌を守る効果があります。
乳液
乳液は10~30%が油分でできているため、化粧水で与えた水分を角質層(角質が重なった層)に閉じ込めることができます。
肌に蓋をすることで水分の蒸発を防ぎ、肌を乾燥から守ることができるのです。
ベタつきが苦手な方や皮脂の分泌が多くニキビがある方などは乳液を塗らない場合も多いかと思いますが、化粧水のみでは肌が乾く時に水分が一緒に蒸発してしまい逆に肌が乾燥してしまいます。
乾燥すると肌を守るために皮脂の分泌が増えるためニキビの悪化に繋がります。
ニキビがあるから乳液を使わないのではなく乳液で保湿することで皮脂の分泌を抑えニキビの改善に繋がるのです。
【乳液の塗布方法】
適量の乳液を手に取り乾燥しやすい目元や口元は重ね付けし、逆に皮脂の分泌が多いTゾーン(おでこ・鼻)は薄くつけます。
クリーム
クリームは乳液と同様で、水分の蒸発を防ぎ肌を乾燥から守る効果があります。
乳液とクリームは水分と油分の割合が異なり乳液に比べクリームのほうが油分が多く配合されています。
空気が乾燥する季節や乾燥肌の方は、乳液を塗った後にさらにクリームを塗ることでより保湿効果が期待できます。
乾燥が気にならない方は、乾燥しやすい目元やほうれい線だけでもクリームを使用することをおすすめします。
【クリームの塗布方法】
適量のクリームを手のひらにとり体温で5秒程温めて柔らかくします。乳液と同様に乾燥しやすい目元、口元は重ね付けし、皮脂の分泌が多いTゾーン(おでこ・鼻)は薄くつけます。
スペシャルケア
スペシャルケアは基本のスキンケアにプラスして行う特別なスキンケアのことです。
まずは基本のスキンケアをきちんと行うことが大切ですが、金銭的にも時間的にも余裕がある場合はスペシャルケアを併せて行うことをおすすめします。
スペシャルケアにはさまざまな種類がありますが、この章では代表的なスペシャルケアをご紹介します。
スクラブ
スクラブは毛穴の汚れを綺麗にして、肌のターンオーバーが乱れて溜まった角質を取り除き滑らかな肌にする効果があります。
スクラブは小さな粒状になっていて肌の上で転がしながら溜まった角質を絡めて落とします。洗顔後にスクラブを使い角質などを取り除くことで、化粧水や美容液の浸透も良くなります。
通常は洗顔後に行いますが、洗顔料に細かい粒子が含まれている「スクラブ洗顔」という商品もあります。洗顔とスクラブを同時にできるため手間を省きたい方におすすめです。
しかし、毎日使用すると正常な角質も削ってしまい肌トラブルの原因になりかねないので、週1~2日の頻度で使いましょう。
ブースター
ブースターとは化粧水の前につける導入液のことです。化粧水の前につけることで肌を柔らかくし化粧水や美容液の浸透を良くする効果があります。
肌は水分が十分に含まれていると柔らかく滑らかな肌触りになりますが、乾燥していると肌の一番外側にある角質層が硬くなりスキンケア成分が肌内部まで浸透しにくくなってしまうのです。
ブースターは硬くなってしまった角質層を柔らかくする働きがあるため、スキンケア成分が浸透しやすくなりより高い保湿作用を見込めるようになります。
こちらは毎日の使用をおすすめします。
シートマスク
シートマスクとは顔の形のシートに化粧水や美容液などが染み込んでいるフェイスパックです。
化粧水をそのまま使うよりも美容成分がたくさん含まれているので保湿効果に優れています。
使用頻度は商品にもよりますが、肌に過剰な栄養を与えないためにほとんどのものは週1~2回とメーカーより説明書きがされています。
毎日使用したい場合は、美容成分があまり含まれていない水分補給を目的としたシンプルなものを使いましょう。
また、シートマスクには様々な種類があるので、肌の悩みに適した美容成分が配合されているものを選びましょう。
アイクリーム
アイクリームとは目元専用のクリームのことです。
肌の水分は肌の一番表面にある角質層に蓄えられますが、目元の皮膚は頬の皮膚の1/3ほどの厚みしかなく非常に薄いので角質層も薄く蓄えられる水分量も少ないため乾燥しやすいのです。
また、人は1日2万回ほど瞬きをすると言われています。その他にも目を見開いたり、笑ったり表情をかえると目元の肌は動くためシワができやすくなります。
アイクリームを塗ることで保湿され乾燥やシワの対策に効果的なので毎日使うことをおすすめします。アイクリームは高額な物が多いですが、1回の使用量が少量なので長期間使えることが多いです。(商品により異なる)
まとめ
あなたのスキンケアの順番は合っていましたでしょうか?
健康で綺麗な肌は毎日のスキンケアによって作られるので、基本のスキンケアを正しく理解して毎日続けることが大切です。
朝と夜のスキンケアの順番は以下になります。
【朝】
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液・クリーム
【夜】
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液・クリーム
また上記に加えてスペシャルケアを行うことができれば更に健康で綺麗な肌へ近づけるのです。
スペシャルケアのアイテムは以下の4つです。
【洗顔と化粧水の間】
- スクラブ
- ブースター
- シートマスク
【乳液後】
- アイクリーム
基本のスキンケアと余裕があればスペシャルケアをして健康で綺麗な肌を目指しましょう。